クロス取引で長期保有優待をもらえなかった…!
株主優待を効率よく獲得できるクロス取引。しかし、長期保有優待を目指したものの条件を満たせず、優待を受け取れなかったというケースも少なくありません。
この記事では、クロス取引で長期保有優待をもらえなかった銘柄と考えられる理由について解説します。
わたしの失敗談をもとに注意点を具体的にお伝えしているので、長期保有優待を狙いたい方は、同じ失敗を繰り返さないためにもぜひ参考にしてくださいね。
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【長期失敗】端株あり×空クロスなし
富士ピー・エス(1848)【9月】
優待内容
クオカード
100株~ | 1年未満:500円 1年以上:1,000円 |
1,000株~ | 1年未満:1,500円 1年以上:3,000円 |
継続保有の判定方法
3月末日及び9月末日の株主名簿に連続して記録される同一の株主番号の回数を基準といたします。1年以上 … 連続3回以上の記録、1年未満 … 2回以下の記録
経過
- 2020年8月 端株購入
- 2020年9月 100株 クロス
- 2021年3月 端株のみ
- 2021年9月 100株 クロス
→以上の流れで長期条件を達成できませんでした。
備考
3月の株主名簿への記載が1株では継続保有が認められませんでした。
ステップ(9795)【9月】
優待内容
クオカード
100株~ | 6ヶ月未満:500円 6ヶ月以上:1,000円 1年以上:1,500円 2年以上:2,000円 |
500株~ | 6ヶ月未満:1,000円 6ヶ月以上:2,000円 1年以上:2,500円 2年以上:3,000円 |
1,000株~ | 6ヶ月未満:1,500円 6ヶ月以上:3,000円 1年以上:3,500円 2年以上:4,000円 |
継続保有の判定方法
6ヶ月以上継続保有とは、基準日時点で毎年9月30日、3月31日現在の株主名簿に同一番号で継続して2回以上記載または記録されていること。
1年以上継続保有とは、基準日時点で毎年9月30日、3月31日現在の株主名簿に同一番号で継続して3回以上記載または記録されていること。
2年以上継続保有とは、基準日時点で毎年9月30日、3月31日現在の株主名簿に同一番号で継続して5回以上記載または記録されていること。
経過
- 2022年9月 端株購入
- 2022年9月 100株 クロス
- 2023年3月 端株のみ
- 2023年9月 100株 クロス
→以上の流れで長期条件を達成できませんでした。
備考
3月の株主名簿への記載が1株では継続保有が認められませんでした。
【長期失敗】端株あり×空クロスあり
GMOインターネット(9449)【6月・12月】
優待内容
保有期間半年以上 | |
100株~ | ①GMOコインにおけるビットコイン付与(2,100円相当分) ②GMOクリック証券における自社株式買付に係る買付手数料(上限なし) ③GMOクリック証券における売買手数料キャッシュバック(5,000円) ④GMOインターネットグループが提供する各種サービスのご利用料(5,000円) |
継続保有の判定方法
1単元以上を基準日(12月末日、6月末日)とその6ヶ月前に、同じ株主番号で連続して株主名簿に記載または記録されている株主様が優待の対象となります。
※基準日以外の任意の日で株式保有状況を確認させていただいております。
経過
- 2020年12月 100株 クロス
- 2021年6月 100株 クロス
→端株を持たずにクロス取引を連続2回だけでは株主番号が変わってしまいました。継続保有にならなかったため優待なし。
端株購入して再チャレンジ
- 2021年9月 端株購入
- 2021年12月 100株 クロス
→端株保有+クロス取引でも優待獲得できませんでした。
備考
任意の日に保有チェックを行っているようなので、クロスで長期条件達成は厳しいかもしれません。
WOWOW(4839)【9月】
優待内容
①WOWOW視聴料3カ月無料
②WOWOW特製QUOカード2,000円分
③日本赤十字社への寄付(2,000円)
100株~ | 1年以上:①~③の中から選択 |
※①を選択し、さらに3年以上継続保有の株主さまは、WOWOW視聴料がさらに1カ月分無料(合計4カ月分無料)
継続保有の判定方法
1年以上継続保有していること。
経過
- 2021年9月 端株購入
- 2021年9月 100株 クロス
- 2022年9月 100株 クロス(←ここから1年以上継続保有が必須になる)
→以上の流れで長期条件を達成できませんでした。
備考
3月末時点でも100株保以上の保有が必要な可能性があります。
まとめ
ここまで、わたし個人の実例をもとに、クロス取引で長期保有優待の獲得失敗した銘柄を紹介しました。
どの銘柄も端株は持っていて株主番号はキープされているので
「株主名簿への記載が端株(1株)では不十分だった」
ことが失敗の主な要因かなと思っています。もしそうなら、適切なタイミングで100株空クロスしていれば長期優待を獲得できる可能性はあります。(もうこれ以上の検証しませんが、、、)
みなさんはわたしと同じ失敗をされないよう、こんな事例もあるんだと頭の片隅に入れていただければと思います。
正しい知識でクロス取引を賢く活用し、優待生活を楽しんでいきましょう!