投資する上で証券口座の手数料の安さは重要なポイントですよね。
GMOインターネットグループの株主優待を使うと、GMOクリック証券での売買手数料をキャッシュバックにより実質無料にできます。取引コストを抑えられるのでおすすめです。
本記事では、GMOクリック証券の手数料が無料になる銘柄とキャッシュバックの流れを解説します。株主優待を格安で取得する方法も紹介していますので、ぜひご覧ください。
GMOインターネットグループの株主優待
GMOクリック証券の手数料が無料になるグループ会社は5社あります。各社上限は異なりますが、100株保有で大体1,000円~5,000円分の売買手数料が実質無料になります。
以下、売買手数料キャッシュバックに関する部分を中心に、各社の優待内容を抜粋しています。
GMOフィナンシャルホールディングス(7177)
1つ目は、GMOフィナンシャルホールディングス(7177)
対象 | 6月末または12月末の株主名簿に100株以上の保有記載 |
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対象取引 | 現物取引、信用取引、先物・オプション取引、投資信託、FXネオ取引、くりっく365取引 |
対象期間 | 半年間 |
キャッシュバック金額 | 100株 : 3,000円 300株 : 5,000円 500株 : 7,000円 1,000株 : 10,000円 3,000株 : 13,000円 5,000株 : 15,000円 |
参考株価 | 867円(2021/9/7現在) |
上記とは別に、GMOクリック証券での「GMOフィナンシャルホールディングス株式会社」の株式買付について、対象期間中に生じた買付手数料相当額(最大10,000円)がキャッシュバックされます。
GMOインターネット(9449)
2つ目は、GMOインターネット(9449)
対象 | 【半年間の継続保有制限】6月末または12月末の株主名簿に連続2回以上、100株以上の保有記載 |
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対象取引 | 現物取引、信用取引、先物・オプション取引、投資信託、FXネオ取引、くりっく365取引 |
対象期間 | 半年間 |
キャッシュバック金額 | 5,000円 |
参考株価 | 3,075円(2021/9/7現在) |
上記とは別に、GMOクリック証券での「GMOインターネット株式会社」の株式買付について、対象期間中に生じた買付手数料相当額が全額キャッシュバックされます。
GMOインターネットの優待は、ほかにもビットコイン2,100円相当やグループサービス利用料5,000円分もあり、使う人にとってはとてもお得な内容となっています。
GMOアドパートナーズ(4784)
3つ目は、GMOアドパートナーズ(4784)
対象 | 6月末または12月末の株主名簿に100株以上の保有記載 |
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対象取引 | 現物取引、信用取引、先物・オプション取引、投資信託、FXネオ取引、くりっく365取引 |
対象期間 | 半年間 |
キャッシュバック金額 | 100株:1,000円 500株:3,000円 |
参考株価 | 474円(2021/9/7現在) |
上記とは別に、GMOクリック証券での「GMOアドパートナーズ株式会社」の株式買付について、対象期間中に生じた買付手数料が保有株数に応じてキャッシュバックされます。
GMOグローバルサイン・ホールディングス(3788)
4つ目は、GMOグローバルサイン・ホールディングス(3788)
対象 | 6月末または12月末の株主名簿に100株以上の保有記載 |
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対象取引 | 現物取引、信用取引、先物・オプション取引、投資信託、FXネオ取引、くりっく365取引 |
対象期間 | 半年間 |
キャッシュバック金額 | 3,000円 |
参考株価 | 5,330円(2021/9/7現在) |
上記とは別に、GMOクリック証券での「GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社」の株式買付について、対象期間中に生じた買付手数料が全額キャッシュバックされます。
GMOペパボ(3633)
5つ目は、GMOペパボ(3633)
対象 | 6月末または12月末の株主名簿に100株以上の保有記載 |
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対象取引 | 現物取引、信用取引、先物・オプション取引、投資信託、FXネオ取引、くりっく365取引 |
対象期間 | 半年間 |
キャッシュバック金額 | 100株 : 1,500円 200株 : 3,000円 |
参考株価 | 3,615円(2021/9/7現在) |
上記とは別に、GMOクリック証券での「GMOペパボ株式会社」の株式買付について、対象期間中に生じた買付手数料が全額キャッシュバックされます。
GMOペパボの優待は、ほかにもロリポップやムームードメインで使えるおさいぽポイントやminneクーポンなどがあります。
キャッシュバックの流れ
わたしが2020年下期のGMOインターネットの株主優待で「売買手数料キャッシュバック」を受けたときの流れをまとめてみました。
株主優待到着
毎年9月(または3月)ごろに、株主優待の案内が到着します。
上の写真は、以前もらったGMOインターネットの株主優待の案内です。
株主優待専用サイトより申込
株主優待は期間内に申請しないともらえないので要注意です!
株主優待の案内にそって、決められた期間内に専用サイトより申請します。
申請には権利確定時の「株主番号」、「郵便番号」と「GMO ID(メールアドレス)」が必要です。株主優待専用サイトにログイン時、次のような画面が出てくるので入力して進みます。
GMO IDがなければその場で登録して進めばOKです。ログインすると、次のような各株主優待の申請ボタンが出てきます。「GMOクリック証券-キャッシュバック」の「申請」ボタンをクリックすれば、優待の上限金額まで売買手数料が実質無料となります。
キャッシュバック案内が届く
半年間のキャッシュバックの対象期間が終わってしばらくすると、GMO IDのメールアドレスに次のようなキャッシュバックの案内メールが届いていました。
記載のキャッシュバック予定日通り、口座に入金されていました。株主優待の申請さえ済ませれば、あとは忘れたころに自動的にキャッシュバックされるのでありがたかったです。
株主優待を株価の下落リスクなく取得するには?
株式を購入する一番ベーシックな方法は現物購入ですが、これには株価の値下がりによる損失リスクが伴います。
たとえば、「1000円」で購入した株を、「900円」で売却したら、差額の「100円」損したことになりますよね。
しかし、このような株価下落のリスクなく株主優待を取得する手法に「つなぎ売り(クロス取引)」というものがあります。「そんなうまい話ある?」と心配になるかもしれませんが、ご安心を。証券会社各社で特集ページが組まれているほどの有名な方法です。
つなぎ売り(クロス取引)とは?
株価の値下がりリスクを負わないカラクリは、同じ銘柄の「一般信用売り」と「現物買い」を同額で注文すること。これにより株価が変動しても、売りと買いで差額が相殺されます。
そのため、株価が下がって損をしませんが、反対に値上がりしても得しません。
つなぎ売りの流れを簡単にまとめると以下のようになります。
- 「一般信用売り」と「現物買い」を同額で注文
- 権利落ち日以降「現渡」をする
詳しいやり方は、証券会社各社サイトで紹介されています。
たとえばGMOクリック証券の場合は、つなぎ売りとは?のページに詳細がまとめられていますので参考にしてくださいね。
GMOクリック証券がクロスのサブ口座にオススメの理由
わたしの場合、クロス取引では主に日興証券を利用していますが、サブとしてGMOクリック証券も持っています。そしてクロス取引する上で、このGMOクリック証券がときに非常にいい仕事をしてくれることがあります。
そこで、GMOクリック証券が優待クロスのサブ口座におすすめの理由をユーザーの視点で紹介したいと思います。
お宝銘柄が残っていることがある
クロス取引のコスト最安値の日興証券では全然在庫がない人気銘柄でも、GMOクリック証券ではひょっこり在庫が残っていることがあります。
たとえば2月権利確定の日本BS放送(9414)を例にとってみると、日興証券では12月後半から全然在庫がなかったのですが、GMOクリック証券の短期では2月半ばくらいまで在庫が残っていたり。
もちろんすぐ在庫がなくなる銘柄もありますが、他社で全然取れないお宝銘柄が見つかることが少なくないので見逃せません。
最後の方でも在庫確保しやすい
GMOクリック証券の一般信用売りは、SBI証券と同じく短期銘柄です。つまり、権利落ち日を含め15営業日前から、クロス取引が可能となります。
無期限の日興証券だと人気銘柄は早くに在庫がなくなる傾向がありますが、GMOクリック証券では一般信用の注文開始日が遅いので、日興証券でうっかり取りもらした銘柄をGMOクリック証券の短期で拾うことができます。しかも経験上、GMOクリック証券の一般信用銘柄は一部の人気銘柄を除き、権利付最終日近くまで在庫が残っている印象があります。
GMOクリック証券の貸株料は3.85%と、日興証券の1.40%に比べると高いですが、在庫確保のチャンスが広がるので、わたしは優待クロス用のサブ口座として重宝しています。
株主優待で売買手数料無料
これはすでに説明した通りですが、GMOインターネットグループの株主優待を持っていれば売買手数料が実質無料になるという非常にうれしい特典があります。現物買いと一般信用売りの買付手数料が無料になるので、実質3.85%の貸株料のみで優待をもらえることに。
GMOインターネットグループも一般信用売りできる銘柄なので、クロスすれば数十円程度で株主優待を入手できますよ。
わたしは毎年6月と12月にGMOインターネット(9449)をクロスしています。
まとめ
GMOクリック証券を利用している方はGMOインターネットグループの株主優待で売買手数料が無料になるのでおすすめです。
GMOクリック証券の手数料が以前よりも値下げされ、株主優待がなくても、手数料を1日定額プランにしていれば、現物取引・信用取引とも1日の合計約定代金100万円までは手数料無料になりました。
ただクロス銘柄には単位株100万円以上の銘柄もあるので、この株主優待の売買手数料無料には意味があると思っています。
GMOインターネットグループの株主優待は、日興証券でクロス取引すれば数十円のコストで取得できます。100万以上の取引をされる方は持っていて損はないと思いますよ。